丹後海におけるヒラメの生態調査について

丹後海に加入するヒラメ稚魚の体長組成は、明瞭な二峰型を示し、産卵時期のより早い丹後海以西の海域から輸送されてくる群と地先での産卵に由来する群が存在することが、状況証拠により示唆されている。丹後海以西の海域から輸送される群は、地先群よりも低い水温を経験すると考えられる。そこで本研究では、飼育実験によりヒラメ稚魚の耳石の酸素安定同位体が生息水温を反映することを検証する。そして天然ヒラメ仔稚魚の耳石酸素安定同位体を分析することで、丹後海における両群の加入機構と異なる2つの集団が維持されるメカニズムの理解に資することを目的とする。飼育実験:2012年11月11日から2013年2月4日まで、京都大学舞鶴水産実験所にて、ヒラメの仔魚を3つの異なる水温区(19℃、16℃、13℃)で飼育した。各区の稚魚の全長が2cmに到達した時点(19℃: 61日齢, 16℃: 70日齢, 13℃: 85日齢)でサンプリングを行い、冷凍保存した。フィールド調査:2012年4月から7月にかけて、丹後海でヒラメ仔稚魚のサンプリングを行った。仔魚は丹後海の7定点(水深5 – 76m)でORIネットを用いて採集し、稚魚は丹後海の神埼沖(水深5m, 10m)で水工研Ⅱ型ソリネットを用いて採集した。

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