瀬戸内海・備讃瀬戸で行っているアサリの浮遊幼生調査

瀬戸内海もアサリの資源量は大きく減少しており、とくにこの5年程の減少は著しいものがあります。私たちはその減耗要因について、アサリが成長するどの段階で大きく影響を受けているのかを明らかにするべく、浮遊幼生から成貝まで、成長段階ごとにその動態を調査しています。瀬戸内海のアサリ浮遊幼生はほぼ一年中観察される可能性もあることから、調査対象にしている備讃瀬戸海域に毎月調査船を走らせ、海域全体(15観測点)をカバーしています。調査では数100リットルの海水を2分程度で汲み上げるポンプを使用し、プランクトンネットで浮遊幼生を捕集しています(写真1)。備讃瀬戸では一年を通して様々な二枚貝幼生が多数出現しますが、これらの幼生は形態が非常によく似ており、アサリの浮遊幼生を他種の浮遊幼生と見誤らないためにもモノクローナル抗体法を用いて計数を行っています(写真2:緑色蛍光を発しているのがアサリの浮遊幼生)。今後も調査を継続し、物理化学環境や餌濃度の差異、調査地間の比較などを通して、浮遊幼生の出現傾向いや幼稚貝の定着・残存度などを明らかにしていきます。

カテゴリー: 瀬戸内海   パーマリンク

コメントは受け付けていません。