石垣島名蔵湾における藻場の葉上・底生動物群集の調査

石垣島の名蔵湾には広大な干潟が広がっており(写真1)、そこにはアマモ類(海草)を主体とする藻場が形成されています。この藻場は、生物多様性の高い葉上・底生動物群集を育むと共に、水産重要種も含めた魚類稚魚の重要な生息場となっています。また、この藻場群落には、アマモ類とともに小型紅藻類やホンダワラ類などの海藻類が同所的に繁茂し(写真2)、その組成は季節的に大きく変化します。つまり、亜熱帯域の干潟に形成される藻場では、かなり小さい時空間スケールで様々な生息環境が関連しあう“複合生態系”が形成されていると言えます。これは、海草群落と海藻群落が湾内の離れた場所に成立する大槌湾や、隣接して存在するが混ざり合わない相模湾とは大きく異なる特徴です。私達は藻場を構成する様々な海草・海藻種ごとに葉上・底生動物の生息密度や組成を調査し、比較しています。また、大槌湾や相模湾の複合生態系と比較しながら、複数の海草・海藻種が混在することと、葉上・底生動物の生息密度や多様性との関係を明らかにしていきます。 

写真1

写真2

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