舞鶴湾でのアサリ浮遊幼生調査について

舞鶴湾内では,かつてはジョレン堀と素潜りによって100~160トンのアサリが獲れていましたが(辻ら1994),近年はほとんど漁獲されておらず成貝の分布状況もよくわかっていません。本年度,丹後海~舞鶴湾域では,海洋観測機器による流れなどの集中的な観測が行われているため,うまくアサリの幼生を採集することができれば,それを放出した親貝がどこにいるかをある程度絞り込むことができ,今後,効果的かつ集中的なアサリの資源量調査を実施できるのではないかと期待しています。通常のアサリ幼生調査では,浮遊幼生が成長に伴って異なる分布水深をとる可能性があるため,水中ポンプと50 µm程度の細かい目合いのネットを使って水深別の幼生の分布を把握しますが,今回は,予備的な調査のため,少し目合いの大きい100 µmのプランクトンネットの鉛直曳きによる調査行っています。なお,この調査は,本事業の研究員の澤田英樹さんにナマコ浮遊幼生の調査にあわせて実施していただいています。採集したサンプルは,香川大学に送り,他海域でのアサリの幼生調査と同様に,モノクローナル抗体法を用いてアサリ幼生の判定と計数を行う予定です(香川大の記事へリンク)。

調査を行う澤田さん。6月調査では湾内の水はハプト藻の大量増殖によって緑色に染まっていました。

舞鶴湾は,自衛隊の基地や造船所が立ち並び,港湾としての一面も持っています。

 

調査に活躍する白浪丸,年季はいっています!

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