アサリ班の研究成果(2014年度中間報告)

アサリ班の研究成果: 一見・山口・河村・長谷川・鬼塚

 瀬戸内海・備讃瀬戸ではアサリ資源量の低下が著しいが、一昨年度から今年度初夏までに実施した調査では、産卵期の周辺月にはほぼ全域にわたって102103個体/m3の比較的高い密度でアサリ浮遊幼生が検出されている。今年度初夏の産卵期前後に成貝の生息量を調査した結果、過去に多くのアサリが生息していた干潟域や洲は、どの調査地においても個体数が極めて少ない一方で、個体密度が非常に高く、殻長・肥満度ともに大きな(高い)アサリが生息する礫浜(図1)が複数箇所認められた。このような個生態系はアサリ資源が大きく減少している備讃瀬戸にとって非常に重要な場として機能している可能性があり、引き続き成貝の生息場について調査を進めていく。

 また今年度の晩夏から秋期にかけて、依然として豊富なアサリ資源が維持されている厚岸湖・東京湾と備讃瀬戸について、浮遊幼生の着底期とその後の成長過程について詳細に比較を行う予定である。

 

図1.アサリ成貝が高密度に生息する礫浜

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